施設内の漏水調査について

先日、徳島市内の公園の漏水調査をしました。水道菅の漏水は地下や床下など、目に見えないところで発生していたために場所の特定が非常に困難です。漏水の特定は漏水により発生している音を探知し行いますので、発見には非常に高度な技術が必要になります。漏水調査の依頼を受けると次のような手順で位置を特定します。

 

音聴調査(漏水探知機)
音聴調査(漏水探知機による漏水音の探知)
音聴調査(漏水位置の特定)
音聴調査(漏水位置の特定)
漏水確認調査(音聴棒)
漏水確認調査(音聴棒で漏水噴出音を確認する)
漏水確認調査(音聴棒の原理)
漏水箇所の確定

1.現場下見調査

調査に先立ち調査区域の給水管図面と現地の管路、弁栓類の位置確認有無等も同時に確認し、調査対象となる水道の施設全般を把握します。

2. 弁栓音聴調査

弁栓類(蛇口・バルブ等) 直接に音聴棒を当て音聴し、給水管上での漏水音(漏水疑似音)の発見も行う作業です。

3.音聴調査

地下に埋設された水道管の漏水によって発生する振動音を漏水探知器によって検出し、路面上にて 漏水箇所を探知しました。

4.漏水確認調査

音聴調査で発見され、あらかじめ路面上にポイントさ れた地点を図のように調査します。ボーリングバー・ハンマードリルなどにより漏水箇所を確定します。

発見した漏水擬似音については、漏水であるか音聴棒により漏水の噴出音により確認をします。漏水位置については、マークして明示したのち、報告書を提出いたします。

今回は漏水場所が限定されていた事もあり、漏水探知器を使用し漏水箇所の 特定を行いました。 排水に流れている水量を見ても水道管の継手が抜けかけている様な状態でした。早期に漏水発見、修理を行う為には検針時の水道使用量を定期的に確認する必要があるように思われます。

>>>漏水かな?と思ったら

新年のご挨拶 2019年

新年あけましておめでとうございます。

旧年中はひとかたならぬご厚情をいただきありがとうございます。
社員一丸となり全力を尽くしますので、引き続きご支援いただきますようお願い申しあげます。
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

株式会社トクスイ
徳島県徳島市川内町沖島84番地

株式会社トクスイ 大阪営業所
大阪府堺市堺区向陵東町1丁9番5号104

 

大阪南港 港大橋  初日の出
大阪南港 港大橋 2019.01.01
大阪南港2019.01.01
大阪南港2019.01.01
大阪南港 ガントリークレーン 2019.01.01

 

上水道管の特殊洗管(SCOPE工法)を実施致しました

今回は洗浄対象となる配水管路付近での給水栓で濁水が頻繁に発生する為に、その原因の特定と対策の為に委託されました。洗浄作業は管路内部を不断水式内視鏡カメラ(以下、内視鏡カメラ)で調査し、堆積物や菅内面付着物を確認した後、除去作業のために区間断水し”「SCOPE工法」を実施しました。

特殊洗管(SCOPE工法)

SCOPE工法における内視鏡カメラ調査
図1)事前内視鏡カメラ調査実施状況
図2)ランチャー設置状況

SCOPE工法では、まず既設の消火栓等の下にあるボール式補修弁から、内視鏡カメラにより管路内を調査しました。(図1)

そして、消火栓等の補修弁(ランチャー)から球形の軟質ウレタン樹脂(以下、PCボール)を投入して摩擦力と水流による洗浄洗管し、下流の消火栓等(キャッチャ)よりPCボールを回収しました。(図2)

最後に洗管後に再度内視鏡カメラ調査し洗管効果を検証致しました。

内視鏡カメラによる洗管効果の検証

事前内視鏡カメラ調査により管内部全体に付着物を確認しました
(図3)菅内状況 事前内視鏡カメラ調査
管内面の付着物の除去を確認。付着物の除去後にマンガンと考えられる色素沈着を確認
( 図3)菅内状況 事後内視鏡カメラ調査

事前の内視鏡カメラ調査で管内部全体に付着物を確認しました。(図3)洗管後は管内面の付着物の除去を確認しました(図4)。付着物の除去後にマンガンと考えられる色素沈着を確認しました。

管路全体に内面付着物が層となって存在しカメラ挙動により容易に剥離することで洗管前では視界不良が発生していましたが、洗管後には除去され視界不良も改善されました。付着物が除去されたことにより内面防食状態が健全であることも確認できました。

今回の洗管では軟質の錆並びに管内面付着物、堆積物が概ね除去され濁水発生要因の削減が出来たと考えます。

 

>>菅内状態ランク評価基準について (一社)全国水道管内カメラ調査協会

>>上水道管特殊洗浄工法(SCOPE工法)について

洗管前後の菅内比較映像

SCOPE工法による上水道管の洗浄

身元保証等高齢者サポートサービスの利用に関する基盤整備について

少子高齢化が進み、高齢者の単身世帯が増加していることを背景に、主に一人暮らしの高齢者などを対象とした、身元保証や日常生活支援、死後事務等に関するサービスを提供する「身元保証等高齢者サポート事業」が生まれています。

当社が徳島県と淡路島で参画する『一般社団法人献身会』はこのような「身元保証高齢者サポートサービス」を提供しております。

これからは地域包括ケアシステム(*1)の構築に向けて、こうした公的介護保険外サービスの必要性は、今後一層高まっていくことが見込まれています。

一方で、このような介護保険外サービスには指導監督に当たる行政機関が必ずしも明らかではなく、また、利用者からの苦情についてもほとんど把握されていませんでした。

近年は身元保証等高齢者サポート事業において消費者被害(*2)が発生しており、安心して公的介護保険外サービスを利用できるようにするための国の基盤整備が重要になってきています。

よって、その一貫として厚生労働省では「身元保証等高齢者サポート事業に関する調査(*3)」が実施され、内閣府消費者庁では「身元保証等高齢者サポートサービスの利用に関する留意事項について」(*4)」として、事業者および利用者の実態把握を行うとともに、利用を検討する高齢者向けのポイント集が作成されました。

 

*1>> 厚生労働省 地域包括ケアシステム

*2>> 読売新聞 「日本ライフ協会」破綻~おひとりさま、身元保証はだれに頼めば…

*2>>クローズアップ現代「おひとりさまピンチ!身元保証人がいない」

*3>> 厚生労働省 老健局 高齢者支援課・振興課 地域包括ケアシステムの構築に向けた公的介護保険外サービスの質の向上を図るための支援のあり方に関する調査研究事業

*4>> 内閣府消費者庁消費者政策課  身元保証等高齢者サポートサービスの利用に関する留意事項について

>>厚生労働省 老健局 振興課  保険外サービスの更なる普及促進に向けた課題と平成29年度における対応

>>一般社団法人献身会ホームページ

改正水道法が成立しました

平成30年12月に改正水道法が成立しました。今回の水道法改正は日本の水道事業の人口減少に伴う水需要の減少、水道施設の老朽化、深刻化する人材不足等の水道の直面する課題に対し、水道基盤の強化を図る趣旨です。改正案はこうした課題解決に向けて講じるべき施策を示しています。

法改正では「関係者責務の明確化」として都道府県に水道基盤の強化に関する施策の策定、水道事業者はその施策の実施、具体的には「広域連携の推進」として広域連携や経営統合などによる経営規模の拡大によって水道基盤の強化を求めています。

そして、「資産管理の推進」として水道施設台帳の作成・保管などを義務付け、それとともにアセットマネジメントによる計画的な老朽化施設の更新を図る旨を定めています。

さらに、「官民連携の推進」として多様な官民連携の選択肢をさらに広げるという観点から、水道施設の所有権を地方公共団体が所有したまま、その運営権は民間事業者に付与できる仕組みを導入するとしています。現行の水道法では地方公共団体が水道事業許可を返上して民間事業者が新たに許可を受けること(民営化)が必要です。今回の改正では災害対応などのリスク管理も含めて地方自治体が主体性を持ち責任を負えるように水道事業の許可を残したまま、一部事業運営権の設定を可能にするようにしています。

また、「指定給水装置工事事業者制度の改善 」として事業者の資質を保持し、実態との乖離防止を目的として事業者の指定に5年の更新制を導入するということです。

 

○参考資料

第16回シニア住宅相談員の定例交流勉強会に参加しました

平成30年12月3日に大阪谷町四丁目の中国料理 湖陽樹で第16回シニア住宅相談員協会の定例交流勉強会に参加しました。

本日は「介護人材不足に打開策はあるのか ~今、事業者が最優先で取り組むべきことは」のテーマで人材育成・管理のエキスパートである平栗 潤一 氏(株式会社コンソーシアムジャパン 代表取締役)から講演を頂きました。講演では絶対的な労働人口が不足し、各業界間で人材の争奪戦が行われている現状と介護業界が取り組むべき課題について説明がありました。

 

平栗潤一講演
平栗 潤一 氏の講演

介護業界は低賃金、過酷な労働など厳しい労働条件が指摘されイメージが良くない一方で、「高齢者の夢を実現する仕事、本当に困っている人を助けるために、本当に感謝される」などやりがいが多い仕事でもあります。

講演では介護事業者は労働条件などを地道に改善し、現場の声(やりがい、感謝の声)や事業者の取り組みなどをソーシャルネットワークなどを積極的に活用して幅広く発信することが重要であるということでした。講演後は様々な福祉に関わる様々な人と意見交換ができて有意義な時間を過ごしました。

>>シニア住宅相談員協会ホームページ
>>株式会社コンソーシアムジャパン

 

当社の技術者が徳島新聞に掲載されました

2018年(平成30年)11月29日付けの徳島新聞の10面で「水道を守る」として当社の漏水調査技術者が掲載されました。以下記事抜粋です。

『水道を守る~地中の音聴き分ける』

共同通信徳島支局・石井祐

蛇口をひねれば水が出る。当たり前に思えるが、今夏、豪雨や地震の被災地では断水が相次ぎ、水道の大切さを痛感した。自分が住む徳島市の水道は日々、どのように維持されているのか。その仕組みを取材した。

風が冷たい昼下がりの住宅街。「道路に水があふれている」と通報を受けた市水道局の職員と、水道設備会社「トクスイ」の石井佳宜さん(56)が駆けつけた。

「地中の見えない水道管の位置と、漏水地点を特定します」と水道局の西田浩章さん(53)。ぬれた地面の真下に破損した管があるとは限らず、離れた地表から水があふれていることも多い。

漏水は、水が無駄になるだけでなく、道路陥没も招きかねない。

調査一筋30年の石井さんはヘッドホンを着け、コードでつながった丸いセンサーを地面のあちこちに当て始めた。

「漏水探知機」と呼ばれ、地中の微細な水漏れの音を聞き取り、位置を特定する。医師が持つ聴診器のようだ。

地中はさまざまな音であふれ、センサーはそれらを全て拾う。車や工事の音、風が地面に吹きつく音、下水道の音。電柱の機械音も。「浄化槽のモータは漏水音とそっくり」と言う。

記者もヘッドホンを着けてみたが、「ゴー」とくぐもった音がするだけ。石井さんは「経験で聴き分けるしかないですよ」と笑う。

水漏れ位置に目星をつけると、道路にドリルで細い穴を掘り、金属製の「音聴棒」を差し込む。ずれていたら、音ははっきり聞こえない。

数十センチ単位でずらしながら、何度も穴を掘る。現場は水道管がカーフしているとみられ、特定が難しい。後日、改めて調査することになった。

2日後の朝、漏水の勢いは増していた。「逆に水の音が聞きやすい」と石井さん。すぐに特定できた。開けた穴に差した音聴棒に耳を当てると、「さらさら」が、と水が流れるきれいな音がする。

約1メートル四方の範囲で地面を掘る。破損した管から水が噴き出していた。水道局の吉村凌さん(26)らは「びったり当たった」と感嘆しながら、破損部を修理した。

今回は通報を受けての緊急調査だったが、市から委託された石井さんの日常の仕事は、地図を片手に歩き回り、漏水がないかを調べることだ。

水道メーターや止水栓周辺から、かすかな兆候を聞き取り、難しい現場では100メートル先から徐々に絞り込む。最終的にピンポイントで特定する。

半日以上かかることもあり、繊細さが求められる。市内ほぼ全域を同僚4人と分担し、本年度は既に約250カ所の漏水を見つけた。「漏水の仕方はどの現場でも違う。管の材質によっても変わる。地面の下の、誰も分からないものを見つけるのは快感です」。

以上 徳島新聞抜粋(共同通信徳島支局・石井祐)

株式会社トクスイ大阪営業所が移転いたしました

謹啓 晩秋の候 貴社ますますご盛栄の段 大慶に存じます。平素は格別のお引き立てを賜り誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

さてこのたび弊社の大阪営業所は下記に移転することになりましたので、謹んでご案内申し上げます。これを機に従業員一同さらに専心努力いたしご期待にお応えする決意でございます。

今後とも皆様のご支援ご指導を賜りますよう 伏してお願い申し上げる次第です。
まずは略儀ながら書中にてご挨拶かたがたお願い申し上げます。

謹言

平成30年11月

郵便番号 :590-0025
住  所 :大阪府堺市堺区向陵東町1丁9番5号104
電話番号 :072-275-8092
FAX番号:072-275-8096

 

以上

(画像:堺市ホームページ転載)