京都府の大規模公園における漏水調査事例

公園の漏水問題は、水資源の無駄遣い、地盤沈下、施設の損傷など、様々な問題を引き起こす可能性があり、早期発見と対策が重要です。一方で、広範囲に及ぶ公園の敷地では、漏水箇所の特定がより困難になる傾向があります。

今回は、弊社が担当した京都府の大規模公園における漏水調査事例をご紹介します。
広大な敷地を誇るこの公園では、配管の老朽化が懸念されており、漏水箇所を特定することが喫緊の課題となっていました。

●目的

広大な公園内の給水管の漏水箇所を特定し、今後の漏水対策の基礎資料とすることです。

●調査内容

1.現場下見調査

給水配管図面を基に、広大な現場を巡回し、給水管の経路、バルブの位置、周辺環境などを確認しました。

2.弁栓音聴調査

各区画の止水栓を音聴棒で直接音聴し、漏水音の有無を確認しました。

 

弁栓音聴調査
音聴棒による給水栓の聴音状況

3.路面音聴調査

漏水探知機を用いて、長距離にわたる埋設管上を1m間隔で音聴調査を実施しました。

路面音聴
漏水探知機による路面聴音

4.確認調査

路面音聴調査で漏水音が確認された箇所をボーリング調査し、漏水箇所を特定しました。

  1. 漏水確認調査 ボーリング
    ハンマードリルによる漏水確認

    漏水位置特定
    ボーリングバーと音聴棒で漏水箇所をピンポイントに特定

●調査結果

広範囲にわたる調査の結果、3ヶ所の漏水箇所を特定しました。

  1. 散水栓の立ち上がり部分からの漏水
  2. 地下埋設管からの漏水
  3. 散水栓からの少量の漏水

●考察

水道管路は経年劣化により、今後も漏水を発生する可能性があります。
広範囲の公園においては、施設管理の効率化を図るためには、数カ所に中間バルブを設置し、さらに量水器を付設することが有効だろ考えます。

●今後の対策

  • 漏水箇所については、早急に掘削調査を実施し、修繕を行う必要があります。
  • 今後、定期的な漏水調査を実施し、早期発見・早期対応に努めることが重要です。
  • 中間バルブの設置および量水器の付設を検討が必要かもしれません。

●公園管理者様へ

漏水問題は、どの公園でも起こりうる問題です。
早期発見と適切な対策を行うことで、水資源の保全、施設の安全確保、そして環境保護に貢献することができます。

弊社は、長年の経験と実績に基づき、広大な公園を含むあらゆる規模の公園の漏水調査、対策のご提案をさせていただきます。
漏水でお困りの際は、お気軽に弊社までご相談ください。

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