日本の水道で拡張時代に埋設された多くの管路は、供用開始から40年以上が経過し、老朽化が進んできています。Pipe Stars プロジェクトとは(公財)水道技術研究センターが老朽化が進む管路に対し維持管理の適正化と管路更新の促進を図ることを目的として産官学共同で平成23年度から25年度の3年間取り組んだ研究プロジェクトです。
研究では将来にわたり良質な水道サービスを提供するためには、管路を適正なレベルで維持管理しつつ、計画的に更新していくことが重要としています。事故や苦情が発生してから対応する事後保全ではなく、「計画的な維持管理による未然予防」と「情報を活用した更新・耐震化による再発防止への取り組み」といった「予防保全型維持管理」を着実に行うことにより、利用者へのサービスが向上するとしています。
研究は以下の2分野になります。
予防保全型維持管理の重要性評価手法に関する研究
維持管理に関する評価手法を提案し、モデル地区の管網から維持管理に伴う費用を試算してその便益などの効果を検証しています。また「管路維持管理マニュアル作成の手引き」を作成しています。
水道管路の最新技術に関する研究
将来求められる水道管路の具体像について検討し、将来の水道管路の構築に必要な製品や工法を調査研究を実施しています。