先日、Aquarius Spectrum社の担当者とオンラインで面会いたしました。

Aquarius Spectrum社（以下、AS社とする。）はイスラエルのネタニヤ市の水関連スタートアップ企業であり、主な分野はクラウドによる漏水管理技術です。

AS社は水道管路網に高感度センサーを設置しクラウドサーバーに監視データ送信し、人工知能（以下AIとする。）技術により水道管ネットワークの漏水を監視します。漏水発生の場合はいち早く異常を検知して漏水場所を特定します。また、同社のスマートフォンベースの漏水探知機「iquarius」は現地での漏水特定調査の音聴調査から漏水場所のピンポイント特定のための相関調査が可能です。前述のクラウドベースの漏水監視ネットワークと統合的に利用することにより非常に高い精度の漏水検知が可能です。

AS社の優れているのはクラウドベースの総合的なシステムにあり、漏水音圧データや水圧、その他環境のビックデータをAIにより解析して、現地での確認調査なしに精度の高い漏水位置を特定できることです。更には漏水データを蓄積して管路更新の貴重な情報として管路網の最適化が可能です。

AS社のシステムは機器性能だけではなく、現場でのセンサー機器と現場調査、さらにクラウドサービスが綿密に連動・統合され非常に洗練されており、世界各地でシステムの導入が進んでおります。

>>>Aquarius Spectrum社のホームページ

>>>過去ブログ 「Utilis人工衛星による水道管の漏水探査について」

>>>過去ブログ「モバイル型漏水探知機について」