大阪の河川公園で漏水調査を実施しました。公園内の目視の巡回により地上漏水や給水装置からの漏水が確認出来ないことより給水管の埋設部の漏水でした。
河川公園における給水設備は建設当時から経年化により老朽化しており、今後の維持管理と更新計画が課題とされています。また老朽埋設管においては漏水等は地下に埋設されているために特定が難しいことも課題です。
漏水量は水道量水器の確認により1.8L/Min(2.59㎥/日)程度と推定されました。
調査距離は250M程度でしたが公園の給水管の敷設位置が不明確であること、埋設された地表が土、草であり、漏水探知機による音聴調査が困難であることより、ヘリウム透過式漏水調査工法を採用しました。
トレーサーガスは公園内の飲用水栓から注入して管末端から排水をして注入しました。
調査の結果、一箇所の漏水疑似箇所が発見されました。今回の調査で高濃度のガスが検出される箇所は漏水箇所と考えられます。
今回は堤防内に敷設された給水管は漏水等による堤体保護のため鉄筋コンクリートで360度巻の保護がされていますので、コンクリートの亀裂などヘリウムが通りやすい場所に上がってくるため誤差がある可能性がありました